・この記事を読んでほしい人
- 自分に自信が持てない社会人・学生
- 転職や副業を考えているが、何が武器になるか分からない人
- 自分の強みを言語化し、戦略的にキャリアを作りたい人
- 強み診断や自己分析ツールに頼らず、自分の本質を理解したい人
・この記事を読むと分かること
- 「強み」とは何か、構造的に理解できる
- 「資質」と「技術」の違いと関係性がわかる
- 「長所」との違いを明確にできる
- 自分の思考行動特性を知ることのメリットと重要性が理解できる
この記事は、10年以上にわたりエンジン開発と新事業企画を手がけ、2000万人以上に商品を届けてきた筆者が、自身のキャリアを振り返って体系化した「自己理解と強みを活かしたスモールビジネス創出メソッド」をもとに執筆しています。大企業の中で評価された本質的な成果と、海外ビジネスやスモールビジネスに応用されてきた「現場起点のリアルな方法論」です。
「強み」とは何か?自分の可能性を最大化する第一歩
自分の強みって何だろう?
本当にこれが自分の武器になるの?
そんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
実は、強みとは「目に見えるスキル」だけではありません。
本当に価値のある強みとは、資質と技術の掛け合わせによって生まれる「あなたにしかできないこと」です。
強み=資質×技術
資質と技術がうまくマッチしていればとても大きな強みとなりますが、マッチしていなければ強みは小さくなってしまいます。自分が持っている資質を把握し、技術と掛け合わせる事で自分らしい強みを作り上げていくことが重要です。
資質とは?
「ついやってしまうこと」「努力していないのに成果が出てしまう能力」のこと。ここには思考に関する特性や行動に関する特性も含まれています。
思考特性:物事の捉え方や考え方(例:抽象から考える/事実ベースで考える)
- 物事を論理的に捉える
- 抽象から本質を掴むのが得意
- 問題点をすぐ見つける
行動特性:自然に取ってしまう行動パターン(例:すぐ動く/深く調べる)
- アイデアが湧いたら即行動
- 調べずにはいられない
- 始めたら過集中する
これらは本人にとっては“当たり前”すぎて価値に気づかないことが多いのです。
しかし、自分にとっての当たり前は他人にとっての当たり前ではありません。自然と人よりも上手にできる、いわば資質です。この資質ともいえる特性と技術を掛け合わせる事で大きな強みとなります。
技術とは?
後天的に習得した、誰にでも学べる能力。
- マーケティング
- プログラミング
- 資料作成やプレゼン
- 営業トークや交渉術
- 英語・資格など
重要なのは、技術だけでは“強み”にはならないということ。
“自分らしさ(資質)”が掛け合わされてこそ、技術が価値を生みます。
技術はすでに持っていればベストですが、今後学ぶ事ができますので、資質を踏まえて必要なスキルや技術を改めて棚卸してみるのも良いかもしれません。
「長所」と「強み」の違いとは?
項目 | 長所 | 強み |
---|---|---|
意味 | 他者から見た良いところ | 自分の資質と技術が掛け合わさって発揮される力 |
評価基準 | 他人の主観に依存しやすい | 再現性と成果の有無で判断可能 |
状況による変化 | 短所にも見えることがある | 活かす場によって最大化できる |
長所はあくまで“見られ方”であり、ある事柄は短所としても長所としても見る事ができます。
例えば、”思い立ったらすぐに行動に移す”という特性だったとします。
- 長所としての見方:行動力がある。主体性がある。
- 短所としての見方:計画性がない。リスク検討が不十分である。
このように、二面性がある事柄をどう解釈するかという事が長所・短所で、解釈の対象となる本質的な特性や能力が資質です。
資質を知ることの重要性
①自分に合った働き方が分かり、ストレスが減る
自分に合っていない仕事・環境にいると、ストレスや違和感が生じます。
「なぜかうまくいかない」「消耗するだけ」と感じる原因は、自分の資質が活かせていないからかもしれません。
自分の資質を知れば、何かストレスを感じた時にそれを自分の特性として理解する事ができます。こういう思考行動特性だからストレスを強く感じるんだなと頭で整理できるだけで、ストレスは大幅に軽減します。
② 就職活動・転職で“深みのある自己PR”ができる
面接で「あなたの強みは何ですか?」と聞かれたとき、
単に「コミュニケーション能力が高い事です」ではなく、
「相手の意図を読み取り、対話しながらゴールを設計できます」
と構造的に答えられれば、圧倒的に説得力が増しますよね。
③ スモールビジネスで競合と差別化できる
他人と同じスキルを持っていても、資質の違いで価値の出し方は大きく変わります。
例:
- 同じ「Web制作」でも
→「丁寧に要望を汲み取れる人」
→「UX設計から逆算できる人」
これだけでビジネスの選ばれ方が変わります。
4. 習得すべき技術が明確になる
特性が分かれば、伸ばすべき技術も絞られます。
例えば、構造的に考えるのが得意な人は、
データ分析や資料設計といった「設計型スキル」と相性が良かったり、
なんでも本質にたどり着こうとしてしまうという人は、
ロジカルシンキングやクリティカルシンキングの技術を身に着けるとより、大きな強みとして発揮できるでしょう。
まとめ
強みとは、資質 × 技術の掛け算から生まれる唯一無二の価値です。
これを知ることで、仕事の選び方も、技術の磨き方も、発信の仕方も変わります。
あなたの「ついやってしまう行動」や「無意識の得意」が、
技術と組み合わされば、立派な価値となり、ビジネスの武器になります。
強みを発掘することは、キャリアと人生をデザインする“設計図”を手に入れること。
今日から、少しずつ掘り下げてみませんか?
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